ラサロ・カルデナスは、メキシコのミチュアカン州南部にある港湾都市で、メキシコ国内ではマンサニージョ港に次ぐ2番目に大きい港です。人口は約17万人で、出稼ぎ労働者も多くなっています。
メキシコ革命でも活躍した第52代大統領ラサロ・カルデナス・デル・リオ(Lázaro Cárdenas del Río)の出身地であり、その彼の功績により1970年に改名されたのが名前の由来です。
取扱貨物の種類は、鉱物資源や完成自動車が多く、コンテナの取扱についても2019年には1,318,632 TEUと年々増加しています。世界の主要船会社が寄港しており、そのうち数社は定期コンテナ航路として横浜港(航海日数:約3週間)と結んでいます。他の港と比較しても敷地面積が広く、未開拓の用地が約1,000ヘクタールと拡張性が高いため、現在も開発が進んでおり、アジアや太平州を繋ぐ港としての重要性がさらに高まっています。
首都メキシコシティまでは約630km、メキシコ最大の商業都市であるグアダラハラ市まで約500kmの位置にあり、それ以外の主要都市間とも高速道路が整備されており、トレーラーによって多くのコンテナが輸送されています。また、輸送用の鉄道網とも結ばれており、メキシコ国内の工業都市だけでなく、アメリカとも繋がっており、貨物輸送が行われています。その比率は道路輸送63%:鉄道輸送37%となっています。